畜産業の活性化を通して、
愛する宮古島に貢献したい

宮古島市

首藤 秀樹さん

首藤畜産

2021.03.03

畜産業を活性化を通して
愛する宮古島に貢献したい

畜産業を活性化を通して
愛する宮古島に貢献したい

そんな熱い想いを語ってくれたのは宮古島で畜産業を営む首藤畜産の首藤義武さん。

首藤さんの営む首藤畜産は宮古島の城辺に佇む。主な事業としては種牛の飼育で、20頭ほどの牛を飼育し全国へ出荷している。そんな首藤さんに畜産業に携わったきっかけから、思い描く未来を聞いてみた。

宮古島への移住

宮古島との出会いは社会人時代に趣味で始めたトライアスロンの大会で宮古島を訪れたこと。青く広がる空とエメラルドグリーンの海や温かい島の人達など和やかな雰囲気に魅了され、初来島から2年後には移住した。

当初は大好きな宮古島の特産品に関わる仕事に従事したいと考え、マンゴー農家やゴーヤー栽培の仕事などに従事していたが、生計を立てるには厳しく、結婚を機に地元の建設会社に勤務した。

蘇る幼い頃の記憶
畜産農家へ歩み始める

蘇る幼い頃の記憶
畜産農家へ歩み始める

地元の建設会社に働いて数年が経ち、その会社での畜産事業の部署に自ら異動を志願し、関わるようになる。

実は、首藤さんの実家は畜産業を営んでおり、幼い頃は毎週のように実家へ出向き牛と遊んでいた。そんな幼い時の楽しい日々の記憶も蘇り、慣れ親しんだ畜産業に携わる充実感を感じながら、開業への思いは強くなる。首藤さんは自ら知人の農家へ足を運び情報収集や勉強も積極的に行っていった。そういった日々を過ごすうちに畜産農家として生きる決断するのであった。

畜産農家として歩み始めた日々

縁もゆかりもない首藤さんにとっては、畜産業を始める土地も建物もない。まさに0からのスタートであった。まず初めに知人の牛舎のスペースを借りて1頭から飼育をスタート。そして今後の事業展開をプランニングし、沖縄県の補助を受けて現在の土地と牛舎を建築した。

宮古島は観光産業以上に農業を基幹産業としている島。行政が積極的に農業への援助を行うだけでなく、その基盤となる水も地下ダムを建設して各農家へと配管するなど、農業を推進できる環境作りにも力を入れており、沖縄県内でも農業振興が積極的な地域でもある。そんな環境の後押しもあり、現在では20頭の牛を飼育し、年間約20頭もの牛を出荷するほどの畜産農家として成長してきた。

試行錯誤の連続
奮闘する日々

試行錯誤の連続
奮闘する日々

一匹一匹の牛を育てるプランを立てて、飼育していても人間と同様に病気にかかり、様々な問題は起きてしまう。思うように成長せず、牛によって個人差も出てくる。
セリは毎月あり、そこで必ず自身の取り組みの成果が出る。その評価を受けてその都度飼育計画を見直し、改善していくという試行錯誤する日々が続く。

「難しくもあり大変ですが、それを乗り越えていくことで畜産農家としての成長を感じることができる。この事業の特徴であり醍醐味と思っています。」

地元の畜産事業者と畜産業を勉強したり、飼育方法における意見交換をしたり、畜産業界の夢と未来を語り合ったりしている。

畜産業を通して
愛する宮古島に貢献したい

将来の目標は

「私自身が携わる畜産業を通して、愛する宮古島に貢献したい」

ただ牛を飼育して出荷させるだけではなくて、宮古島だからできる飼育方法などを追求して宮古島で飼育された牛のブランドをあげること、それはひいては宮古島で畜産業に携わる人が誇りを持って仕事に携わることができるし、ブランドが上がることで経済振興にもつながる。

宮古島への愛と畜産農家としての高い志あふれる首藤さんの挑戦はこれからも続く

DATA

名称
首藤畜産
所在地
沖縄県宮古島市城辺字比嘉仲尾嶺1521-149
品目
H P