安全で美味しい野菜を全国の食卓へ
夫婦二人三脚で支え合う農家

南城市

﨑山聡・史恵さんさん

沖縄オーガニックファームさきやま

2021.04.03

南城市でピーマン栽培を中心に農家を営む﨑山さん夫婦。農家としてスタートしたのは2015年。現在は4カ所のハウスを所有し、有機栽培で体に優しく美味しい農作物を全国の食卓に届けています。 そんな夫婦二人三脚で農業に携わる﨑山さんにこれまでの歩みを聞いてみました。


料理の世界がきっかけで
食材への興味を持つ

料理の世界がきっかけで
食材への興味を持つ

前職は料理人として飲食店の厨房で働いていました。料理人としてはホテルや居酒屋など様々なカテゴリーの料理に携わってきました。農業を始めるきっかけになったのは24歳の時にワーキングホリデーでカナダに行った時のことです。そこでも日本食レストランで調理をしていました。私自身、食べるのが好きでどこにいても料理をつくることに楽しみを感じていました。その後、沖縄に戻ってからも料理人としてホテルや居酒屋などで働きました。その仕込みの時に多くの食材に触れたことで、食材をつくる農業という職業にとても興味を持ちました。

素材(食材)から自分で作りたい
結婚を機に農家としてスタート

料理人の労働環境は厳しかったです(笑)。朝早くから夜遅くまで働いて、仕事以外に人とは顔を合わせられない日々が続いていました。そんな環境が自分には合わないと感じ、以前から意識していた農家へ転職することにしました。すでに結婚して子供もいましたが、その決心を妻も応援してくれました。最初は農業生産法人でピーマン栽培を4年修行し、38歳の時に農家として起業しました。料理人の時からそうですが、素材から自分で作りたいというこだわりがあって、それは農家としての栽培方法にも影響しています。農薬を極力使わない有機栽培で冬はハウスでピーマン、なす、パプリカを、夏は露地でオクラを栽培しています。今ではオーガニック野菜を沖縄県内外に出荷できるようになりました。独立前から取引していた有機専門業者に、起業後すぐに栽培した野菜を買い取ってもらうことができました。営業とかは得意ではないのでとても助かりました。お互いに農業経験のなかった夫婦ではありますが、それぞれの得意分野を活かし、足りない部分を補い、支え合っていけたらと思っています。

考えて、検証して、追求する日々

考えて、検証して、追求する日々

農業を営んでから常に試行錯誤しています。有機野菜の一番の課題は病害虫防除になります。これまでも色々な方法を試してみました。害虫を駆除する虫をハウス内に放ったりしました。また、ネズミ対策にも同じように奮闘中です。これからも情報収集しながら最適な方法を試していき、効果的な方法を模索し試し続けたいと思っています。そして、土づくりもとても意識しています。太陽の熱で消毒したり、堆肥を入れて良い土の状態を保つようにすることも、考えて、実行して、検証して、改善してと私たちなりに追求しています。

野菜嫌いな子どもから美味しいという最高の言葉が

「うちの畑で採れたオクラは他とは違う!」

オクラを食べられなかった私たちの子供たちがオクラを食べられるようになりました。自分の子どもが喜ぶ顔が一番嬉しい。子どもたちも親である私たちが育てた野菜には特別な想いを持ってくれているようです。自分たちで作った野菜を食べること、それは食育にもつながり子どもたちの教育にもとても良い影響を与えていると感じます。

これからも夫婦二人三脚で
美味しい野菜を全国の食卓へ

これからも夫婦二人三脚で
美味しい野菜を全国の食卓へ

これからもっと収穫できる有機野菜を増やしていき、全国の皆さんに私たちの野菜を食べて笑顔になってもらいたい。今後はピーマンやなす、オクラ、パプリカ以外の野菜の栽培にも取り組んでいこうと思っています。体に優しく美味しい野菜を全国の食卓へ届けたい!また、農家になる前から、思い描いたことがあります。「規格外の野菜などを加工して、オリジナルの商品を作りたい」自分で栽培した野菜を最後まで商品として作り上げたい。料理人時代から思い描いていた「食材づくりから販売まで」を自分で行う夢がまだ残っています。楽しみはこれからです。


食への好奇心、探究心が旺盛な聡さん、支えてくれる史恵さんと夫婦2人3脚で、これからも作った美味しい野菜で日本全国の食卓を笑顔にしてくれるのでしょう。

DATA

名称
沖縄オーガニックファームさきやま
所在地
沖縄県島尻郡南城市
品目
ピーマン、なす、オクラ、玉ねぎ、他
H P
https://www.facebook.com/farmsakiyama/